《レッスンレポート》若手後継者

社員とのコミュニケーション

今回は30代の男性、若手後継予定者の個人レッスンです。スピーチや話し方ではなく、主に社員さんとのコミュニケーションに焦点を当ててレッスンしました。6回のレッスンの中で、社員さんとの雑談から今後どんな経営者になりたいのかまでの大変中身の濃い時間となりました。

もともとは、とある経営者の集まりの会で隣の席になりお話したことがきっかけでした。近い将来、創業者であるお父様から会社を受け継ぐことは決まっているけれど、不安がたくさんある。社員との接し方、特にお父様の創業時代から会社を支えてくださっている古参のベテラン社員さん達との接し方がわからずに悩んでいる。ということが主な悩みでした。

まずはコミュニケーションの在り方(目的)とやり方(スキル)、経営者として相手に失礼のない服装や立ち居振る舞い、言葉遣い、雑談・質問などなど、将来を見据えてお伝えしました。次回のレッスンまでの宿題もきちんと実行してこられ、行動してみてどう感じたのか、また感じなかったのかを振り返りさらにブラッシュアップしていきました。

レッスンが進むうちに、ご本人の中で課題が出てきます。今回最大の課題となったのは、自己開示できないこと。『自分の本心を話すことが苦手で、それをやらないから相手も腹を割って話をしてくれないのでは・・・』という素晴らしい気付きを得られました。そこで、ご自分の生い立ちを振り返っていただき、どんなご両親でどんな子供時代を過ごし、どんな体験や思いをしてきたのかという、いわゆる『自分史』を聞かせていただきました。私が質問をして、今まで忘れていたことや本当はこんな気持ちだったんだということを思い出したりすることで、ご自身の強みやそれを今後どう活かしていくかに繋がります。

これまでご自身が欠点だと思っていたことが実は強みだったということがわかり、さらにその強みを伸ばしていくことで、素晴らしい経営者に成長されていかれることと思います。