《レッスンレポート》

講義に向けて

今回のレッスンは40代の男性経営者の方です。とある団体の会合でご講義をなさるとのことで、レッスンに来られました。お話の内容は、ご自分の生い立ちについてというなかなか濃いテーマです。

いつも通りに、事前に原稿を書いてからレッスンにお越しいただきました。これまで自分が生きてきた軌跡を話すわけですから、もうご自分の思い100%で原稿を作ることができます。

まず原稿の内容ですが、ご自身が生きて来られた事実ですので、それに対して私が何か申し上げることはありません。ただ、このような内容の時にありがちなのが、起きた事実だけを淡々と話てしまうこと。そうなってしまうと、ちょっぴり味気のないものになってしまいます。起きた事実に加えて自分がその時どんな気持ちだったか、その時の気持ちを思い出しながらをお話いただくと、より聞いている側に伝わります。

併せて、ご自分が苦手だと思っているポイントや、重点的に教えて欲しい、というポイントを事前にメールでお伝えいただきました。いくつかありましたが、一番のお悩みポイントは『噛んでしまう』ことでした。噛んでしまう、という方は多いですがその原因は、心理的、物理的、技術的など様々なタイプがあります。この方は物理的な部分が多くありました。具体的には、口の開きと舌の動きの可動域が人より狭いことです。ご自分でも練習できるよう、オリジナルトレーニングメニューをご提案しました。ご自分の弱点や良い点などの特徴を知っていただくことができ、日頃どんなことに気を付けたらよいかがわかっていただけました。

このようなトレーニングは地道でつまらないものが多いですが、ここをいかに続けられるかが、結果を出せるかに関わってきます。トレーニング自体は難しいものではないので、何かをしながらついでに行っていただけます。ぜひ続けて、人前でお話することが楽しくなるようになっていただけると嬉しいです。