《講座》スピーチオープン講座にて

実践!スピーチ集中講座・入門編

5/22、スピーチ講座を行いました。どなたでも参加できるオープン講座は年に数回しかないのですが、様々な年齢・職種・階層の方が参加される講座は私も毎回楽しみです。

この講座は、話し方の中でも「人前で話すこと」に特化した内容で、8年ほど開催していますが、少しづつブラッシュアップしながら続けています。そして、令和元年はリニューアルして開催しました。少人数制にして、一人一人にかける時間を長く、また受講者の方が話す時間をより多くしました。受講後のアフターフォローも充実させ、講座を受けて終わりでなく受講後にも、ご自分でどんなことに気をつけて練習したらよいのかをわかりやすくお伝えします。その他にも様々な点でリニューアルしました。

長いことスピーチ講座をやっていると、受講される方のお悩みの傾向がなんとなくわかってきます。もちろんそれぞれに悩みは違いますが、どんなことに不安を持ち、何が自分に足りないと思っていらっしゃるのかだいたいわかります。

・滑舌が悪い ・人前に出るとアガる ・順序立てて話せない

というのが、現在一番多い三大お悩みです。そして、その心理的・物理的原因も傾向も対処法もちゃんとあります。皆さんはそれを知らないだけ。知ればすぐに解決に近づきます。そして、ほとんどの方が出来ていない、わかっていないことは『自分がどんな話し方をして、他者からどんな印象を持たれているか』ということ。ここがわかると、具体的にどこをどうすれば良いのかがわかります。自分自身では「ここがダメだ」「これが全然出来ていない」と思い込んでいても、他者から見るとちゃんと出来ているというケースもあります。また、自分だけが「自分の声や話し方のここが嫌だなぁ」と気にしていることでも他者から見るとそれが魅力だったりすることもあります。自分のことを第三者として客観的に見る機会は日頃なかなかありません。このようなグループ講座で参加者からフィードバックをもらうことで意外な自分の一面、強みも弱みも知ることができます。

そしてそれを知り、練習の仕方を知ると、人前で話すことへの苦手意識は確実に軽減されます。話すこととは、自分の思いを他者に伝える為の数ある手段の中の一つです。自分の思いを過不足なく伝える為には、その術が必要です。心の中で思っているだけで相手に伝わらなければ、無かったこととして過ぎ去っていきます。先に「思い」があり、それを表現する為に「技術」がついてきます。世の中に存在する全ての技術は、思いを伝える為にあり、その技術は先天的なものではなく、練習することで後天的に身につきます。

ただ、講座を1回受けただけで、本を1冊読んだだけで、それだけで上達するような即効性のある近道はありません。何年もかかるものでもありませんが、やはり練習は必要です。講座では、その練習の仕方をお教えしています。誰でもが『自分らしい』話し方ができるようになりますので、ぜひ練習を続けてください。