《コラム》目線の行方

目線の影響力

私の講座では、目線について、その使い方と効果や影響などのお話をします。「目は口ほどに物を言う」とも言われるように、目、正確には目線(黒目)の動きは見ている相手に大きな意味を与えます。人間の特徴でもある白目があることで、黒目の動きがわかります。

大勢の人前で話す場合と、1対1等の少人数で話す場合とでは、目線の動かし方は違います。しかし、相手に与える意味や影響の大きさは同じです。

新社会人が世間に放たれたこの季節、新社会人本人も受け入れる先輩達も今はまさに学びのチャンスです。新人さんはおそらく、どうやってお客様と話したらいいのかわからなくて戸惑うでしょう。そりゃあそうです、そんなこと誰も教えてくれなかったんですから。学校で、話し方の授業なんてなかったですもんね。だから、これから学べばいいのです。

 

目線の行方はあなたの意思の行方

自分は気にしていなくても、相手はあなたの目線の動きに対して、『勝手に』意味付けをしてきます。例えばどこかのカフェで誰かと向かい合って2人で話している時、自分が一所懸命話しているのに、相手は誰かが店に入ってくる度にいちいちそちらをチラチラ見たりすると、「この人自分の話聞いてくれてる?」「何をいちいち気にしてんの?」などと思ってしまいます。このような目線の動きは『あなたの話を聞いていません』という意思表示になってしまいます。初めてのデートでこれをやってしまった男性とは、2回目はありません。

『あなたの話をちゃんと聞いていますよ』という意思表示をしたいのなら、チラチラと周りを気にして目線を泳がせるのはやめましょう。

また、男性の方で会話をしている途中、女性のバストをチラリと見てしまう方がたまにいらっしゃいます。それ、相手の女性にはバレバレなので、今後はバレバレだとわかったうえでチラ見してくださいね。男女や部位に関係なく、どこを見られているかは相手はちゃんと気付いています。

声を出せない状況の時や離れた位置にいる人には、アイコンタクトで気持ちを飛ばしますよね。逆に、目線を合わせない、見ない、ということも意思表示になります。嫌悪感を表したり、また場合によっては、あえて見ないことが優しさだったりもします。

自分の意思を表現するために、目線の動きや止める位置を自分でコントロールできるよう、不用意に誤解されないように気をつけましょう。