《研修》建設業企業にて

ビジネスマナーと報連相

今回は建設業の企業で、中途での新入社員と在籍社員の中の参加希望者向けに研修を行いました。社長からのご依頼は、一ヶ月前に中途入社された男性社員へマナーの基本や報連相の重要性とそのやり方を教えてほしい、とのことでした。社会に出て何年か仕事をしてこられたわけですから、全く何も知らないというわけではありません。しかし、これまでは配送の仕事で、あまり人とコミュニケーションを取らなくても進んでいく職種だったそうで、社長は彼のコミュニケーション能力に不安を抱いておいででした。

彼の他に先輩社員(かなり古参の方もいらっしゃいました)数名で研修を行いました。年齢、階層、部署がバラバラの社員さんが参加されるので、事前に社長とミーティングをして『この社員にはこうなってほしいと思っている』という希望を細かく伺って臨みました。

人(職種)によって必要なことや求めていることは違います。施工部で現場監督をしているような方に、お辞儀や名刺交換、電話の仕方などというマナーはどうなんだろう・・・?と、一抹の不安を抱えていましたが、実際に研修が始まってみれば、参加者全員が一番興味津々に食いついてきて一番質問が多かったカテゴリーはビジネスマナーでした。「今さら聞けなかった」「これまで間違って覚えていた」などの声が上がり、楽しく覚えていただけたようで安心しました。

何十年もキャリアを積んでこられた方は、これまでご自分が培ってきた仕事に対する信念ややり方をお持ちです。一見古臭くで頭が硬いように思われがちなのですが、こういった方々の経験値は何にも代え難い貴重なものです。もちろん、今では通用しなくなってしまったやり方もたくさんありますので、今回はベテランと若手がお互いの違いを認識できる時間にもなりました。

夕方に研修を終えて皆さんは一旦会社に戻られてから、夜は全社員で新入社員の彼の歓迎会だったそうです。その場では昼間の研修の話題も出たようで、今日一日の学びを振り返る良い機会になってのではないでしょうか。