7月4日、岐阜県関市が主催する『第3回 ダイバーシティSEKIシンポジウム』の司会をいたしました。オンライン開催で、①講演 ②地元の高校生による取り組み発表 ③高校生と地元の企業とのトークセッションという3部構成で行われました。
テーマは、ダーバーシティというタイトルのとおり多様性に向けての取り組みについて考えるという内容です。岐阜県関市は、東海地方でもパートナーシップ宣言制度を取り入れた先駆けで、このイベントも、地元の高校生が参画していることに大きな意味があります。行政と企業と学生というそれぞれの立場から意見を交換する素晴らしい機会となりました。
講演をしてくださったのは、加納晶(かのうあきら)氏。岐阜県関市の出身で、聴覚障害者の両親の元に生まれ、ご自身も聾者です。高校時代からろう劇団で役者として舞台に立たれ、30歳で上京し、38歳の時にOUT IN JAPANプロジェクトに参加されたことをきっかけにカミングアウトされました。現在は会社員として働きながらカフェを始める準備をされています。この日の講演は『Wマイノリティとして生きる』と題して、LGBTQ当事者であることも含めてお話くださいました。視聴者の皆さんには、同時通訳と手話通訳でご視聴いただきましたが、大変興味深く笑いもありあっという間の1時間でした。
ダイバーシティ関連のイベントはこれまでに何度も司会やモデレーターなどで参加してきましたが、地元の高校生が参加するというスタイルは初めてでした。パネラーとしてもモデレーターとしても大人顔負けのしっかりとした姿勢や発言は見習うものがありました。このように若年層から意識を持っていける取り組みを他の自治体でも進めてもらいたいと思いました。